こんにちは、Dr.エミママです。
妊活中、食事に気をつけている方は多いと思います。葉酸を摂る、野菜を増やす……でも、「何を避けるべきか」は意外と知られていません。
今日は、研究データに基づいて「妊活中に特に気をつけてほしい食品」についてお話しします。
トランス脂肪酸ってなに?

「トランス脂肪酸」という言葉、聞いたことはありますか?
一言でいうと、加工の過程で生まれる”不自然な脂”のことです。
マーガリンやショートニング、市販のスナック菓子、コンビニやファストフードの揚げ物などに多く含まれています。
「でも、少しくらい食べても大丈夫じゃない?」
そう思う方も多いかもしれません。でも、妊活中の方には知っておいてほしいデータがあります。
驚きの研究結果──排卵への影響

アメリカで行われた大規模な研究(Nurses’ Health Study II)では、こんなことがわかりました。
総エネルギーの2%をトランス脂肪酸から摂取した女性は、炭水化物から摂取した女性と比べて「排卵による不妊」のリスクが約73%も高かった。
73%というのは、かなり大きな数字です。
さらに、「良い油(オリーブオイルなど)」と比べると、リスクは2倍以上になったというデータもあります。
🔬 なぜ排卵に影響するの?
卵巣の中にある受容体(PPAR-γという”スイッチ”のようなもの)が、脂肪酸の影響を受けることがわかっています。トランス脂肪酸はこのスイッチを乱してしまい、排卵がうまくいかなくなる可能性があるとされています。PCOSの方では特にこの仕組みが重要です。
逆に、「良い油」に変えると?

朗報もあります!
アメリカ生殖医学会(ASRM)のガイドラインによると、トランス脂肪酸を「一価不飽和脂肪酸(オリーブオイルなど)」に置き換えた食事パターンを続けると、排卵障害による不妊リスクが最大66%減少するという研究データがあります。
つまり、「何を食べないか」と「何を食べるか」の両方が大切なんです。
妊活中に避けたい食品リスト

まずは「やめてほしいもの」から。
WHOも「トランス脂肪酸は総エネルギーの1%未満に抑えるべき」と推奨しています。
まずは油を変えよう!

まず、料理に使うサラダ油をオリーブオイルにしてみましょう!私も、今もずっとオーブオイルを使っています😊
主食を白→茶色に、おかずはタンパク質中心に!

主食は白米→玄米に、おかずは加工肉を避け、タンパク質豊富な食材を選びましょう😊
妊活中に積極的に食べたいもの
「地中海式食事」というスタイルが、妊孕性(妊娠しやすさ)と最もよく関連していることが複数の研究でわかっています。
🐟 青魚(週2〜3回)
サーモン・サバ・イワシなど。オメガ3脂肪酸(DHA含む)が妊孕性向上と関連しています。オメガ3サプリも自然妊娠の確率を約1.5倍にするというデータがあります。
🫒 エクストラバージンオリーブオイル
炒め物もドレッシングも、バターやマーガリンの代わりにオリーブオイルを。一価不飽和脂肪酸の代表選手です。
🌱 豆類・大豆製品
植物性タンパク質を意識して。納豆・豆腐・レンズ豆はおすすめです。
🌾 全粒穀物
白米より玄米、食パンより全粒粉パン。血糖値の急上昇を防ぎます。
🥛 全脂肪乳製品
意外かもしれませんが、低脂肪ではなく「普通の」ヨーグルトや牛乳の方が妊孕性に有益という研究結果があります。
1日の食事イメージ

サプリメントについて

食事と並行して、以下のサプリも検討してください。
∙ 葉酸:400〜800μg/日。妊娠前から!神経管欠損の予防だけでなく、妊孕性向上にも関連
∙ マルチビタミン:排卵障害による不妊リスクの低下と関連
∙ ビタミンD・鉄分:血液検査で確認し、不足があれば補充を
まとめ
✅ トランス脂肪酸(マーガリン・揚げ物・加工スナック)は排卵を邪魔する可能性がある
✅ 良い油(オリーブオイル・青魚)に置き換えるだけで、不妊リスクが大幅に下がるというデータがある
✅ 地中海式食事パターンが妊活食の基本
✅ 葉酸は妊娠前から必ず!
「完璧な食事」を目指す必要はありません。まずマーガリンをオリーブオイルに変える、揚げ物の頻度を減らす、そんな小さな一歩から始めてみてください。
この記事は医学文献(Nurses’ Health Study II、ASRM ガイドラインほか)をもとに作成しています。個別の医療相談は、かかりつけの医師にご相談ください。

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